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猫の脱走防止柵DIY|愛猫の安全を守るオリジナル窓用柵の作り方 完全ガイド

  • 2月22日
  • 読了時間: 11分

更新日:8 時間前

窓辺に設置されたDIYの木製格子柵の前で、2匹の猫がクッションの上でくつろぐ様子。格子の間から差し込む強い日差しが、猫の体やクッションの上に美しい縞模様の影を落としている。逆光気味の光が室内を暖かく照らし、安全と安らぎが共存する静かな日常の風景。
|格子柵の前で|窓辺でくつろぐ猫達。天気の良い日は、安心して窓を開けられ、猫達と一緒に風やにおいを心地よく感じることができる。

本日は、2026年2月22日。「猫の日」だそうですね。

猫を愛する一人として、今日は何をしようかと考えていました。


色々と考えた末に、今日は、愛猫の安全と私たちが安心して暮らせるように、これまで試行錯誤しDIYで作ってきた「脱走防止柵」の記録を、一つの記事にまとめてみることにしました。


窓辺(開口部)の安全を整えることは、猫達と私たちが安心して平穏に過ごすための大切な要素の一つだと思うのです。 なぜなら特に窓辺は、彼らがリラックスし、安らげ、外との関わりも持てる大切な場所だから。

この場所をしっかり守ることは、愛猫との心地よい生活を形にするためのとても大切な行為だと考えています。




住宅の引き違い窓に取り付けられた、DIYによる木製の猫脱走防止柵。落ち着いたダークウォルナット色の縦格子が並び、歪み防止の斜め部材(筋交い)が一本入っている。窓枠の上下には自作の敷居と鴨居が設置されており、柵は右側に寄せられた状態。和モダンで清潔感のある空間。
格子柵 [1]|機能性と意匠を両立させた、自作の窓用格子柵。


塗装後、乾燥の為に屋外のコンクリート壁を背景に立てかけられた、DIY製作による木製格子柵の全体像。ダークウォルナット色に塗装されており、上下の枠材に等間隔で縦格子が固定されている。対角線上に一本の筋交いが入り、全体の歪みを補強している構造が確認できる。
格子柵 [2]|歪み防止筋交いが入った柵の全体像。

【目次】


1.なぜ自作するのか


2.材料・道具


3.猫 脱走防止柵 DIY 下準備


4.敷居・鴨居の制作/取付


5.建具「格子柵」の制作


6.バージョンUP・補足ポイント


7.まとめ






1.なぜ自作するのか


既製品では、サイズ・デザイン・日々の使い勝手、そのどれもが理想と重なることは少なく、これまで100円ショップやホームセンターの部材を組み合わせながら、玄関や窓、バルコニーと、愛猫との穏やかな日々のために場所を整えてきました。


今回ご紹介するのは簡易的なものではなく、それらの試行錯誤を経て辿り着いたこれまでの『猫の脱走防止柵DIY集大成』とも言えるものです。


本格的な造作ゆえに賃貸物件には少し不向きな面もありますが、取り付けを工夫すれば、それぞれのお住まいに合わせた形も見つかるのではないかと思います。


なにより、猫達と共にあるこの穏やかな暮らしを損なうことなく、確かな安心を自らの手で設えたい。

少し大仰ですが、そう願って試行錯誤を繰り返してきた記録をここに共有し、同じようなことで思い悩んでおられる愛猫家への暮らしのヒントになれば幸いです。



【重要POINT】

●「引き違い窓」用です。

● 取付幅:窓のサッシ枠から42mm以上必要です。

→敷居・鴨居の幅を42mmで設計しているため。

→寸法は記事の内容を理解してもらえればサイズのアレンジは可能です。



2.材料・道具


材料

・「柵」縦格子用:木材 :89mm×19mm・L1820mm|1×4・6F (または 1×1・6F ※3項参照)|4枚

・「柵」枠用・筋交用:木材 :40mm×16mm×L2000mm(胴縁用)|4本

・「敷居・鴨居用」木材 :厚み12mm|構造用合板|1枚

・「ストッパー用」木材 :厚み2mm程度×幅15mm程度×長さ600mm程度|バルサ材(※6項参照)|1枚

・ビス:3.3mm×25mm|コースレッド(細軸/スリムビス)|1箱(100本程度)

・木工用ボンド|1個 ・塗料:オイルステイン または 水性ステイン|1缶(200ml程度) ※色や種類はお好みで。補足にて今回使用した塗料を紹介しています。

(必要に応じて)

・ビス用アンカー|1袋(20本程度)

・外部用強力両面テープ|1個

道具

・仕上げ:紙ヤスリ(#60~80番手)・布 |2~3枚(紙ヤスリ)

・測定:コンベックス(スチール製巻き尺)、鉛筆、消しゴム、30cm程度の定規

・加工・固定:のこぎり、ドライバー、クランプ|5~6個(クランプ)

(あると便利)

・ランダムサンダー

・電動ドライバー

・電動ドリル(ビス用下穴)

【重要POINT】  木材は、反り・節がなるべく無いものを選ぶことが大事です。 →反りは歪みになり、節は加工の際、割れの原因になります。

● 木材(胴縁用 40mm×16mm)を「柵」の枠にしています。

→ この胴縁用の厚み(16mm)に合わせて、敷居・鴨居を設計しています。

● この厚みに合わせ、敷居・鴨居の溝幅は+2mm程度で考えると良いです。

→ 今回の場合は、16mm (柵枠の厚み) + 2mm = 18mmが溝幅の設計サイズになります。(※3項(1)参照)


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(補足:用語説明等)

※ここは読み飛ばしてもらってもOK。補足説明です。

・1×4(ワンバイフォー):19mm×89mm。DIYでよく使用される規格材。6F(6フィート)≒1820mmが一般的でコスパが良い。

・1×1(ワンバイワン):19mm×19mm。長さについては1×4と同じ。

・胴縁用:ホームセンターで手に入る下地用の木材です。一般的には「幅約45mm×厚み約20mm」の規格が多いですが、今回は幅40mm×厚み16mmを使用しました。 杉(軽くて柔らかい)や赤松など種類がありますが、どちらでも問題ありません。「胴縁用」という名称に縛られず、あくまでこのサイズ感の木材を使うことがポイントだと捉えてください。

・敷居(しきい):下レールのこと。レール溝は浅い。溝深さ:通常 3mm~ 4mm程。今回 5mmで設計。

・鴨居(かもい):上レールのこと。レール溝は深い。溝深さ:通常12mm~15mm程。今回13mmで設計。

・筋交(すじかい):斜めに入れる構造補強用の部材。歪みを防止する。

・構造用合板:910mm×1820mmの規格サイズが一般的。12mmを使用(9mmでもOK)。ホルムアルデヒドに配慮されているため、通常の合板より構造用をお勧めします。今回カットして使用するので材料としてはかなり余るが、コスパは良い。

・バルサ材:カッターナイフで加工できる柔らかく薄い木材。クラフト模型などによく使用される。

・コースレッド(細軸/スリムビス): 一般的な木材用のビスです。木材の厚みを変更した場合は、それに応じた長さを選んでください。太さとしては「3.8mm・4.2mm」が主流ですが、木材の割れを軽減するために「細軸/スリムビス(太さ3.3mm)」の使用を強くお勧めします。

・紙やすり:番手が若くなるほど、目が粗くなる。60~80番手あたりが今回の作業では扱いやすい。サンダー(特にランダムサンダー)があると作業がはかどります。

・コンベックス:スチール製の巻き尺。

・のこぎり:「ゼットソー/7寸目」が、木材の加工がしやすくお勧め。使い捨ての替刃タイプなので、新規購入の場合ハンドルとセットになっているものを。

・塗料:「ワトコオイル(イギリス製)」を使用。布で拭き取って塗布するためムラになりにくく、乾いたとき手触りも良い。亜麻仁油をベースにした植物由来の成分なので、猫にも優しくお勧めです。今回使用した色は「ダークウォルナット」。

クランプ:着時にボンドが乾くまで挟んでおく道具。100円ショップでも入手可能。

・ビス用のアンカー:種類が多々あります。ビスサイズ(今回の場合は、)

・外部強力両面テープ:外部用は耐候性があるので、外部用をお勧めします。

・電動ドリル:電動ドリルはビスの下穴に使用します。下穴をあけることで、ビスを打った時の木材割れを防ぐ効果があります。

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3.猫 脱走防止柵 DIY 下準備

ホームセンターのカットサービスで、以下の寸法にカットしてもらうとスムーズです。

1×4(ワンバイフォー)材を縦方向に4分割して細長い棒状にカットした木材が、8本並べられている様子。無垢の木目が美しく、これから格子柵の縦桟(たてざん)として加工される前の下準備の状態。
材料 [1]|1×4材を縦に4分割カット。写真は2枚分(8本分)。


1)「構造用合板」を縦(1820mm)方向にカット

・18mm幅:7本

(内訳:敷居用3本・鴨居用1本・予備2本・窓ツッパリ用1本 ※6項参照)

・25mm幅:4本

(内訳:鴨居用2本・予備2本) 2)「1×4材」を縦方向に4分割カット 2)「1×4材」を縦方向に4分割カット

・4枚分:16本

 ※ホームセンターのパネルソー(機械)でも縦挽きカットは断られる場合があるため、まず可能かどうか確認の上購入されると安心です。

 ※最初から1×1材(19mm角)を必要本数揃えると最もスムーズです。 (※6項参照:横幅860mmの場合、30mm幅で割付けとして。1×1を15本でもOK)







4.敷居・鴨居の制作/取付


12mm厚の木材を「コの字」型に組み合わせて自作した、鴨居(上レール)と敷居(下レール)の断面写真。左側の鴨居は溝の深さを13mm、右側の敷居は溝の深さを5mmに設計している。この深さの差によって、格子柵を上下に動かして着脱できる仕組み。各部材の幅や厚みが赤字で詳細に記載されている。
制作 [1]|敷居・鴨居の造作。構造用合板から切り出した部材を組み合わせることで、建具の着脱に必要な「溝」を制作します。上が深く、下が浅い。このシンプルな構造が、スムーズな動きと脱落防止を両立させます。


1)窓の全体幅を測定(例:1725mm)

2)敷居:18mmで切り出した3本を「コの字形」に組み、ボンドで接着

3)鴨居:18mm部材を中心に25mm部材で左右から挟み「コの字形」に組む

4)クランプで固定し、はみ出たボンドは布で拭き取る

5)ボンドが乾いたら、窓幅に合わせてカット、ヤスリ掛け、着色を行う 6)枠にビス止め(必要に応じアンカーや強力両面テープを使用)








3枚の連続写真による敷居・鴨居の製作風景。左:構造用合板をコの字型に組み、赤いクランプで固定した断面のアップ。中央:溝内にはみ出した木工用ボンド。乾く前にしっかりふき取ること。右:ブルーシートの上で、長い部材を複数の黒いクランプで均等に固定している様子。木工用ボンドのボトルが横に置かれている。
材料[2] |クランプで数カ所しっかり挟む。溝内のボンドのはみ出しは建具の動きの阻害する為、乾く前にしっかり拭き取る。
窓枠のサッシ部分に、自作した鴨居と敷居を取り付けている様子。赤い矢印と円のグラフィックで、上部の鴨居と下部の敷居の位置関係を示し、「上下位置が垂直になるよう取付」という説明テキストが添えられている。柵をスムーズにスライドさせるための、設置精度の重要性を強調した図解写真。
設置 [1]|敷居と鴨居の取付。赤いラインのように、上下の溝位置が垂直に重なるよう注意し固定する。



【重要POINT】取付時の注意点

● 敷居と鴨居の位置関係:垂直に真取り付け、ズレを防ぐ。

  →窓枠のサッシを基準に、上下に同じ厚みの木材などを当て取り付けるとズレが出にくい。

● 隙間は最大でも3cmまで

  →間をあけすぎると窓との隙間が広くなり、子猫などは出てしまう恐れがあります。

● 敷居(下)と鴨居(上)を逆に取り付けない  →敷居は溝が浅い方です。












5.建具「格子柵」の制作

1)横:窓枠を採寸し、片方の窓の幅に合わせる(例:860mm)

2)縦:取付けた敷居~鴨居の内側(有効縦寸法)を採寸(例:1018mm)

3)40mm×16mm×2,000mm(胴縁用)をカットする

・横枠用:長さ=860mm....2本(上下)

・縦枠用:長さ=998mm....2本(左右)

・筋交用:長さ≒1300mm...1本

格子柵の縦サイズを決定するための計算式と構造の図解写真。上部の鴨居と下部の敷居の溝深さを考慮し、縦枠を「有効縦寸法マイナス20mm」に設定することで、上下に調整の余白が生まれる仕組みを解説している。赤い矢印と「10mm」の強調表示により、部材の重なり具合と取付位置の差が視覚的に示されている。
制作 [2]|格子柵縦サイズの求め方と調整。この「マイナス20mm」の余裕が、現物合わせでの調整を容易にする最大のポイント。


【重要POINT】

● 縦枠は「有効縦寸法から−20mm」とする  →この設計の最大のメリットです。この枠の作り方だと有効寸法に合わせ、格子柵自体の縦寸法を1~15mm程度調整できるため、計測や製作時のわずかなズレを許容でき、致命的な失敗を防ぎやすいです。  →「柵」縦側の全長を出す・調整するためのコツを図解にまとめています。あわせてご参照ください。

●「柵」の大枠を組み、ビスで角4点を仮止めする。


● 実際に「柵」を敷居・鴨居に入れ、動作確認・微調整を行う。


●「柵」を入れたまま端に寄せ、垂直の隙間を無くした状態で「柵」の枠を固定する。

 →この点もお勧めできる点です。建具の水平・垂直を出すのはプロでも難しい作業ですが、この「現物合わせ」の方法なら、家の壁の微妙な傾きにもフィットし、壁際まで隙間のない、美しい収まりを実現しやすいです。



4)「柵」枠の内側に30mm程度のピッチで縦格子を取り付け、筋交(斜め補強)を入れる。

→ 歪み防止のための斜め部材で建具を安定させます。


5)ヤスリ掛け、着色を行い仕上げる。





格子柵の組み立て工程をまとめた4枚の図解写真。
左上:厚み30mmの木材をガイドにして縦格子を等間隔に配置する様子。
右上:完成した格子柵の表面。
左下:裏面に筋交い(すじかい)を斜めにあてがい、カットラインを引く様子。
右下:筋交いを固定した完成後の裏面。
各工程に「ビス打設位置」や「水平に揃えるライン」などの注釈が添えられている。
制作 [2]|縦格子の取り付けと筋交いの固定。30mmの端材をガイドにして等間隔に打ち、裏側から筋交いで補強することで、歪みのない丈夫な柵が完成する。


6.バージョンUP・補足

・サッシとの隙間対策

 窓サッシと「柵」の隙間を埋めるため、補強材(胴縁用)を格子柵の枠裏に取り付けます。

 → 隙間が気になる場合や、特に対象が子猫の場合は有効です。

柵と窓を固定するための2種類のバーの解説。写真と図解。
【上段】「柵」固定バー。裏面のバルサ材が敷居の溝に噛み合い、バー自体のズレを防止。柵の横に設置することで、不意に柵が開くのを抑制する。
【中段】「窓」固定バー。サッシのレール長に合わせた端材等を置くことで、柵がない側の窓が開かないように固定した様子。
【下段】それぞれのバーの全体写真。
バージョンUP|安心・安全のための固定バー。端材等を活用し、柵の横滑りや窓の開放を物理的に抑制する仕組み。猫の予期せぬ行動によるリスクを大幅に軽減。


・「窓」固定バーの設置(開閉側)

 窓が開かないように固定しておくと安心です。


 1)構造用合板(18mm部材)を窓幅に合わせカット、ヤスリ掛け、着色。

 2)窓枠のレールに入れ固定(突っ張り棒でも代用可)。

 →窓を開けたい時にバーを外すだけなので利便性が高いです。


・「柵」固定バーの設置(柵のない側)

 柵自体に重さがありますが、固定バーがあるとさらに安心です。

 1)柵のない側の幅を採寸し、胴縁用材をカット。

 2)木材の中央(長手方向)に、バルサ材をボンドで圧着。

 →バルサ材が「敷居」の溝にはまり、固定されます。

 3)ヤスリ掛け・着色。





|バージョンUP|安心・安全のためのひと工夫 格子柵自体の完成度が高くても、猫が力技で柵や窓をスライドさせてしまう懸念は残ります。

そこで、余った端材などで「固定バー(つっかえ棒)」を制作します。 「柵」固定バーのポイントは、裏面に敷居の溝に噛み合うバルサ材等を貼ること。これによってバー自体のズレを防ぎ、猫の力による不意の横滑りを大幅に軽減できます。 ※ただし、彼らの執念や知恵は、時に私たちの想像を軽々と超えていきます。 どれほど万全を期したつもりでも過信しすぎず、時折「人の目」で確かめることが、本当の安心・安全につながる気がします。




7. まとめ


普段木工に馴染みのない方は少し手間取るかもしれませんが、あまり完璧を目指しすぎず、できればその過程自体を楽しむ気楽さで取り組んでみてください。

そうすると、少々不格好な部分が残っても、それはそれで手仕事の「味」となり、暮らしの記憶の一部になっていくものと実感しています。

何より、彼らとの安全で穏やかな日々を自ら形にすること。その挑戦自体に、大きな意味があるのだと思います。

タイトルはわかりやすく「猫の脱走防止柵」としましたが、窓辺に設えたこの格子柵は、決して彼らを閉じ込める「檻」ではなく、私たちと愛猫が共に安らぐための、ひとつの「境界」です。

だからこそ、その場所は機能的であると同時に、心地よいものであってほしいと願います。


出来上がった格子の間から差し込む光や、床に落ちる静かな影。

その中でくつろぐ彼らの姿を眺めていると、この場所を整えて本当に良かったと、心から感じます。


今回は窓に絞って解説しましたが、この考え方は玄関やバルコニーなど、あらゆる「境界」に応用できます。 これらの具体例もまた、別の機会に紹介できればと思います。

この記事が、大切なパートナーとの暮らしをより豊かにし、穏やかな日々を育む一助となれば幸いです。



【この「境界」に向き合う私の姿勢については、こちらに綴っています。



格子柵の間から差し込む柔らかな光を浴びて、クッションの上で安らぐ愛猫。格子の影が猫の体や床に静かな模様を落としている。閉じ込めるための檻ではなく、安全に、そして心地よく外の気配を感じるための「境界」が完成。優しい時間が流れる。穏やかで幸せな写真。
陽だまりの中で|格子越しに差し込む光、床に落ちる静かな影。その中でくつろぐ我が子。何物にも代えがたい時間です。

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