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クロッキーの魅力


江之子島文化芸術センター

久しぶりのクロッキー、冬の江之子島にて。

2025年12月14日、日曜日。

よく晴れた空とは裏腹に、風が強く、体感温度はかなり低い一日でした。

そんな冬の日、大阪・江之子島文化芸術センターで開催された、佐上まりこ( https://www.ma-sagami.jp/ )さん主催の「小さなクロッキー会」に参加してきました。 佐上さんは画学生時代の学友で、作家として精力的に活動されています。 こうして今も声をかけていただけることが、とてもありがたく感じています。

このクロッキー会には、ほぼ初心者の方から、すでに作家として活動されている方まで、実にさまざまな方が参加しています。

目的もレベルも人それぞれですが、佐上さん主催ならではの共通項があります。

それは「ライブ感のあるクロッキー」この一点。


久しぶりの「裸婦」クロッキー

今回のモチーフは裸婦。そして自分のテーマは「モードクロッキー」。

久しぶりのクロッキーということもあり、正直、とても難しかった。ヌードはいつ描いても簡単ではありませんが、久々となると尚更です。

クロッキーでは、ただ正確に描くことだけが目的ではありません。

  • 勢いのある活きた美しい線

  • プロポーションを意識したモード的フィクション

  • かっこよさ、スタイリッシュさ、画面映え

これらを常に意識しながら描いていきます。

裸婦モデルを描いたモードクロッキー作品。大阪江之子島文化芸術センターで開催されたクロッキー会にて、短時間で描かれた線の表現と構成の違いが並ぶ。
今日描いた一部。20程度描いた。

相反するものを、同時に高める

デッサンを気にしすぎると、線から勢いが消えてしまう。かといって、勢いやタッチだけを優先すると、雰囲気止まりの絵になる。

この相反する要素を、なるべく高い次元で同時に成立させる。

そこにクロッキーの面白さがあり、さらに +αのモードエッセンスや個人的なこだわり が加わったとき、ぐっと良いクロッキーになると感じています。


裸婦モデルを背面から描いたモードクロッキー。短時間で捉えた背骨のラインとプロポーションを、シンプルな線で表現したクロッキー作品。

ヌードは「骨」で描く

服を着たモチーフの方が、正直、絵的には雰囲気を出しやすく、自由度も高い。その点で言えば、服を着たクロッキーはとても好きです。

けれど、たまに描くヌード、特にモードを意識したクロッキーヌードは、肉ではなく、骨で描く意識 がなければ、スタイリッシュにはならない。

これは服を着ているときも本質は同じですが、ヌードはごまかしがきかない分、自分の理解力不足やデッサン力不足を、はっきりと突きつけてきます。

それが、苦しくもあり、面白くもあるところです。


椅子に座る女性モデルを描いたモードクロッキー。服のシルエットと身体の流れを、最小限の線でスタイリッシュに表現したクロッキー作品。
主催者の佐上さんをクロッキー

時間ギリギリまで、描き続ける

モデルを描く時間が終わると、残り時間の許す限り、参加者それぞれが「モデル」と「描き手」に分かれ、3分〜5分という短い時間で、次々と描いていきます。


最後の方になると、さすがに集中力が切れそうになりますが、それでも「もう一枚」「あと少し」という気持ちが、鉛筆を持つ手や姿勢から伝わってきます。時間ギリギリまで描きたいという、その純粋な熱意がとても印象的でした。


最後は皆で作品を並べての講評会


同じモチーフ、まったく違う世界

すべて描き終えると、最後は皆で作品を並べての講評会です。

同じモデル、同じ空間で描いているはずなのに、構成も、線のタッチも、リズムもまったく違う。

そこに並ぶクロッキーは、それぞれが全く別の表情を持っています。


描き手の視点、身体感覚、その瞬間の集中や迷いまでもが、そのまま線として表れているのが面白い。


改めて、クロッキーという表現の奥深さと、「描く」という行為そのものの豊かさを感じる時間でした。




描き続けたい理由

クロッキー(モードクロッキー)は、やはりとても好きです。

だからこそ、定期的に描き続けたいし、表現ももっとアップデートしていきたい。







余韻は、帰りの電車の中まで

クロッキー会の後は、参加者の皆さんと少し早めの忘年会を兼ねて食事へ。学生時代のクロッキー練習法の話などをして、懐かしさに浸りながら帰路につきました。


帰りの電車の中で、ふと学生時代を思い出し、(もちろん周囲に迷惑がかからないよう気を配りながら)クロッキーを描いてみることに。

車内では、モデルは数秒で動いてしまうし、じっと見続けることもできません。だからこそ、本当に一瞬で描くことになる。


きちんとしたデッサンはできないかもしれない。

でもその分、全体をざっくり捉えることに集中できるし、一瞬の印象や感情が、そのまま線に反映される。

「失敗だから消す」なんて余裕は、もちろんありません。


やっぱり、クロッキーは面白い。

そう、あらためて実感した一日でした。


モードクロッキーで描いた着衣の人物スケッチ。素早い線と余白を活かし、人物の動きと雰囲気をスタイリッシュに捉えている。
帰り電車内で描いたクロッキー|座席に座り、スマホを操作している女性


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